福田洋平

靴職人
福田洋平
の「ONE OF A KIND」

あまりモノを買うほうではないのですが、好きなものなら金額に関わらず手に入れたいという面もあります。実際に手に入れるまで、じっくり調べます。一般的には人気のない商品でも自分に合っている場合は購入します。買うまでのプロセス、調べている過程が楽しいんですね。

最近買ったものというと、一年ぐらい前、パリに行った時に何か思い出になるものをと思い、鞄をオーダーし、この6月に引き取ってきました。普段使いとして何でも入れられるようにカジュアルな鞄をお願いしたのですが、とても丁寧な作りや、自分だけの鞄は愛着がわき、ずっと使っていきたいなと思っています。手がけたのはセルジュ・アモルソというフランスの人間国宝の方で、元パリの高級メゾンの職人さんです。革は実用性を考えてフランス製のシボ革にしました。あまりケアしなくて済むような。靴職人ですから、革はやっぱり気になります。

クロケット&ジョーンズの“5レンジャー”シリーズもバイヤーの中村さんが、革にこだわって作られたようですね。ネイビーのコードバンは日本国内で鞣された革をノーザンプトンまで持ち込んだとか。創業以来、持ち込みの革で靴を作ったことは無いんじゃないかな。このシャークスキンも日本の革ですね。スエードのようでいて、全然タッチが違って柔らかい。クロコダイルは内羽根靴に仕立てることが多いので、カジュアルなローファーにしたのは正解だと思います。これはディア、鹿革のスエードですか。珍しいですね。パテントのローファーはデニムにも似合いそうです。どれも足数限定で希少な品々。すごく良いラインナップだと思います。誰が見ても、必ず欲しい、履きたいと思えるモデルが揃っていると思います。

英国に留学していた頃、クロケット&ジョーンズの工場の近くに住んでいて、工場見学させてもらい、靴作りの随意まで学べました。英国靴の「ちょうどいいところ」がクロケット&ジョーンズなんですよね。作りや価格のバランスがとても良く、安心感があって、ずっと付き合っていける一足になりそうですね。